人は一度嫌いになってしまうと、そのイメージを変えることは難しいものです。
苦手な食べ物なら、食べなければいいですし、気にいらない音楽なら聴かなければ済む話なのですが、毎日に通わなければならない学校の雰囲気が悪いと感じてしまうと、そのイメージを変えることはなかなかできません。
お子さんが「大学が合わない、辞めたい」。
そう告白してきた時には、すでに留年が決まっている状況か大学の授業にほとんど出席していない、かなり状況が悪化した状態であることが多いです。
「辞めなさい」と言えますか?
学校の雰囲気が悪いのなら、どこか別の大学に再入学するか働くという選択肢もありますが、それもなかなか難しい話だと思います。
なぜなら大学に行くことができない状況だと、再入学をするにしても、どこかに就職するとしても、本人が行動する必要があるからです。
大学に足が向かなくなるまでに、精神的に疲れてしまっていて何か別のことをする気力が無くなっていることも多いと思います。
「雰囲気が悪い」の裏側にある理由
お子さんが、大学の雰囲気が悪いと感じる理由には、様々なものがあります。
●周囲の学生のモラルが低すぎる
●当初考えていたような勉強ができない
●話が合う人がいない等々
でもその裏側にある問題の9割は、たった1つの理由から来るものが多いです。
それが「人間関係」です。
お子さんも、その事はウスウス感じています。
だから他の大学に行っても、大学を辞めて就職しても、今の状況から大きく何かが変わることはない・・・だから行動を起こそうにもそのエネルギーがないのです。
人間関係がうまくいかない原因
ちょっと過保護に思うかもしれませんが、このテーマは大学の授業よりも重要な事です。
よく人間関係がうまくいかないのは「うまく喋れないからだ」と思っている人がいますが、それは違います。
一般に人間関係がうまくいかない原因は次の4つです。
●間違った思い込み
●人との距離感
●コンプレックス
●急激な環境の変化
就活をきっかけに・・
親が子供の人間関係やコミュニケーションなどに口を挟む事はなかなかできませんが、
就活を話のきっかけに、お子さんの人間関係の改善の糸口を探る事は可能です。
大学の雰囲気が合わないことや学校に通えていないことを指摘しても却って逆効果です。まずは将来の仕事をテーマに学校生活のことをじっくり聞いてあげるところから始めてください。